提訴:セクハラメールで精神的ダメージ 女子中学生、教諭らに330万円求め /千葉 2009年4月1日13時1分配信 毎日新聞 市原市立中学校で昨年8月、3年生の女子生徒(15)に対し性的な内容のメールを送ったとして男性教諭(38)が減給処分を受けた問題で、この女子生徒が31日、男性教諭と県、市に総額330万円の支払いを求める損害賠償訴訟を千葉地裁に起こした。 訴状によると、女子生徒が入学直後の06年4月ごろから、当時担任だった教諭が生徒の携帯電話に頻繁にメールを送信。07年11月ごろからは「付き合うまで口説くよ」「いつでも会いにいくよ」などというメールが送られるようになったという。 08年6月に生徒が母親に告白して発覚。学校側や教育委員会の対応が不十分だったため、生徒は学校で中傷されるなどして精神的ダメージを受けたとしている。 市教委によると、教諭は08年8月に減給10分の1、3カ月の懲戒処分を受け、9月から休暇を取っていたが、今春から別の学校に転勤するという。 原告の母親は「男性教諭に二度と教壇に立ってほしくない。子どもたちのために市と県には再発防止策をとってほしい」と話している。 県教委と市教委は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。【中川聡子】 4月1日朝刊